一度は日本のトキは絶種した。
懸命な再生への努力は報われ野生としてのトキの幼鳥が飛び立った!
絶滅した種を再生させることの難しさと・・・・
莫大な費用がかかることとを証明したプロジェクトである。
トキは日本の固有種ではなかった。
中国にも生息していたからこそ・・・・今日の朗報につながった。
動物とか鳥の場合は・・・新聞にもテレビでも大々的に報道される。
しかし・・・植物でも同じことが起きているのであるが・・・・地味。
同じ絶滅危惧種でも・・・植物は・・・・軽視されてきた。

ラン科植物は・・・・トキよりも自生地再生は難しいかもしれない。
ラン菌との共生の問題があるからである。
ラン菌のいない場所に植えても完全野生化は不可能である。
この株が花を咲かせ種子を作り、この種子が・・・そこで発芽して・・・
完全な自生地再生となるからである。


この自生地再生ということを、蘭界のほとんどの愛好家、業者も削除してきた。
ランの自生地は・・・・ラン愛好者への一方的な株の供給基地。
トキもそうであった。
美しい羽を持つがゆえに、人間の標的になった。
トキの最も獰猛な天敵は・・・人間。
美しさを愛でることの残酷。
ランも美しい花を咲かせる種は・・・・標的になる。
人間の美しいものへの執着は、どうしようもないDNAなのか。
育種して美しいもの、自分だけのランを作れば、自己満足も達成感も・・・
味わい得られるのであるが・・・・・
育種で達成感を味わうには・・・あまりに永い年月を要する・・・
宇井清太も50年かかった!
この年月の執着は・・・・原種栽培なんていうものではない。
5000坪の面積・・・。
かかったお金。
そして・・・いつの間にか72歳。
思えば・・・別な生き方も、方向もあったのかもしれない。
自分の見たい花を・・・美を・・・・原種に求めるのは安直である。
自分で作ればよいこと。
植物には、ランは育種ということができるわけだから・・・・
育種すると「野趣」がなくなる・・・・?
そんなことはない!
丸弁、極整形花を捨てれば・・・・良いこと。
これは、ランの審査を無視したことになるが・・・・
FCC、AM、HCCなどは、キリスト教文化の美での基準。
日本の美学と大きな差異がある。

植物の原種栽培は、本来は育種の素材を保存するもの。
都会の悪環境の中で、原種・・・そのものを・・・ただ作る意味が・・・
本当にあるのかないのか・・・・???
育種の素材にならないものは・・・:育種しない人は、
栽培しても・・・咲いた、咲かなかった・・・・だけの栽培技術の世界で終る。
そして・・・栽培に飽きれば・・・即、枯死。
日本の蘭界の栽培現状は・・・その程度のラン園芸になってしまった???
まさに使い捨て。
哀れである。

ランも哀しかろう・・・・。

SUGOI-neは自生地を再生できる唯一の用土である!
ほかの用土では再生は出来ない。
SUGOI-neの開発理念の中に、この自生地再生が宿っている。


トキの幼鳥飛び立つ
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